DAIレシーバ独立実験基板としてT.I.社のDIR9001を使用した「DIR9001_A」を販売中ですが、今回、シーラスロジック社「CS8416」を使用したDAIレシーバ独立実験基板「CS8416_B」を販売開始いたしました。
シーラスロジック社の192kHz 24bit対応デジタルオーディオレシーバIC「CS8416-CSZ」を最小パーツと設定・接続用コネクタを実装したもので、デジタルオーディオの部分的機能を独立 実験基板とすることでデジタルオーディオ関連の実験・学習や、自作デジタルオーディオ機器の製作負担軽減、その他の独立実験基板を組み合わせることにより 自作デジタルオーディオ機器を手軽に製作できます。
192kHz 24bitデジタルオーディオインターフェイス・レシーバIC
CS8416(Cirrus Logic) × DAIレシーバ独立実験基板「CS8416_B」
Digital Audio Independent Experiments Board
S/PDIF信号を入力すると、LRCK(サンプリング)、BCK(ビットクロック)、SDOUT(オーディオデータ)からなる、オーディオシリアル信号と、入力S/PDIF信号から復元された、低ジッタのシステムクロックを出力します。
サンプリング周波数は32kHzから192kHzまで幅広く対応します。
動作設定はハードウェアモードまたはソフトウェアモード(I2CバスまたはSPIバス)で行います。ハードウェアモードでも基本的な設定で動作しますが、ソフトウェアモード(マイコン制御)で使うことでCS8416の持つ豊富な機能をフルに引き出せます。
CS8416-CS
今なお根強いファンが多いシーラスロジック社の192kHz 24bit対応デジタルオーディオレシーバIC「CS8416」。クリスタルセミコンダクタ社時代(古っ)よりDAIのICといえば「CSシリーズ」は有名です。
フラットパッケージのCS8416はあらかじめ基板に実装しておりますので、初めての方でも優しく組み立てられます。
CS8416 DATASHEET
ニチコンのオーディオ用電解コンデンサとフィルムコンデンサ「WIMA」を採用。
抵抗アレイのソケットに金メッキのソケットを採用。
CS8416_Bのコネクタ・ピンアサイン
CN1B:同軸入力
S/PDIF同軸入力
CN2B:リセット
CN3B:同軸入力の増幅出力&光コネクタ出力
CN4B:CS8416クロック入力
CN5B:
CN6B・CN7B:CS8416状態出力(ハードウェアモード時)
CN6B・CN7Bによる機能設定用(ハードウェアモード時)
ハードウェアモード時の動作設定は、CN6BとCN7Bの各ピンを抵抗(47kΩ)で5Vに接続(プルアップ)するか、グラウンドに接続(プルダウン)するかで行います。
CN6B-2 / CN7B-2:オーディオシリアル信号出力フォーマット設定
CN6Bの2番ピンとCN7Bの2番ピンを47kΩの抵抗でプルアップ・プルダウンして、その組み合わせによってオーディオシリアル信号の出力フォーマットの設定を行います。
CN6B-3:デエンファシス自動検出機能ON / OFF設定
デエンファシスを自動検出するかしないかを、CS8416_B基板のCN6Bの3番ピンを抵抗(47kΩ)を通じて、5Vに接続(プルアップ)するか、グラウンドに接続(プルダウン)するかで設定します。
CN6B-4:マスター / スレーブの設定
CN6Bの4番ピンを47kΩの抵抗でプルアップ・プルダウンすることによって、マスターモード・スレーブモードの設定を行います。
CN7B-1:復調システムクロック周波数の設定
CS8416から出力される復調システムクロック(RMCK)の周波数を、CS8416_B基板のCN7Bの1番ピンを抵抗(47kΩ)を通じて5Vに接続(プルアップ)するか、グラウンドに接続(プルダウン)するかで設定します。
CN7B-3:内部PLLロックスピードの設定
CS8416の内部PLLのロックスピード(2段階)を、CS8416_B基板のCN7Bの3番ピンを抵抗(47kΩ)を通じて5Vに接続(プルアップ)するか、グラウンドに接続(プルダウン)するかで設定します。
CN6B・CN7B:SPIバスまたはI2Cバス制御(ソフトウェアモード時)
ソフトウェアモードではマイコンと接続します。
CN8B・CN12B:オーディオシリアル信号出力
CN8とCN12は同じ信号線が来ていますので、どちらを使用してもOKです。
V3_B / V5_B:電源入力(3.3V・5V)
U1B:光入力
光コネクタ(トスリンク)を取り付けられます(別売オプション)。
CS8416_Bのジャンパ設定
JP1B:ハードウェアモード・ソフトウェアモード選択
JP3B:エラー検出の設定(ハードウェアモード時)
JP3B:I2Cスレーブアドレス選択(ソフトウェアモード時)
JP4B:S/PDIF入出力ポートの選択(ハードウェアモード時)
CS8416_Bを使用したアップサンプリングDACの構成例
CS8416_B基板とTI社の非同期サンプルレートコンバータ独立実験基板「SRC4192_A」を組み合わせた、アップサンプリングDAコンバータの構成例です
【組み合わせキット】
・光・同軸インターフェイスキット「DHI-DX」
・DAIレシーバ独立実験基板「CS8416_B」
・非同期サンプルレートコンバータ独立実験基板「SRC_4192_A」
・PLLクロック独立実験基板「CLK_1707_D」
・D/Aコンバータ独立実験基板キット「DAC_1792_B」
・平衡-平衡反転アンプ基板「OPAMP_B」(IV変換用)
・平衡-不平衡変換アンプ基板(ゲイン1倍タイプ)「BALUN_2134」
その他、デジタルオーディオ独立実験基板の組み合わせにより、アップサンプリングDACやUSB接続アップサンプリングDACなどの高性能なデジタルオーディオ機器を手軽に安価で作ることができます。
【CS8416_Bの主な使用】
入力サンプリング周波数:32kHz~192kHz
出力オーディオシリアル信号のフォーマット(ハードウェアモード時)
:24bit左寄せ(Left Justified)、24bit I2S、24bit 右寄せ(Right Justified)、AESダイレクト
制御方式:ハードウェアモード、ソフトウェアモード(I2CバスまたはSPIバス)
電源電圧:3.3V、5V(2電源)
キット説明書
販売価格:¥2,962-
【製品仕様】
●入力サンプリング周波数:32kHz~192kHz●出力オーディオシリアル信号のフォーマット(ハードウェアモード時):24bit左寄せ(Left Justified)、24bit I2S、24bit右寄せ(Right Justified)、AESダイレクト
●制御方式:ハードウェアモード、ソフトウェアモード(I2CバスまたはSPIバス)
●電源電圧:3.3V、5V(2電源)